8月26日発売のNight Diver。
本当はiTunes storeで曲をダウンロードして購入しようと思っていたけれど、結局DVD付きCDを購入しました。
なぜかというと、7月18日からずーっと三浦春馬さん関連の動画をYouTubeで検索していて、三浦春馬さんの色々な姿を見るにつけ、作品の中での姿だけでなく、それ以外の姿も見たいと思うようになり、メイキングの特典映像が見たくて購入しました。
特典映像を見た率直な感想は、「買って良かったな。」ということです。
三浦春馬さんが亡くなる前は、ドラマや映画、バラエティなどでしかその姿を見ていなかったので、こんなに歌って踊れるとは思っていませんでした。
ドラマ『TWO WEEKS』で『FIGHT OF YOUR HEART』を歌っていたのは知っていましたが、CDは何とでもできるのでYouTubeで色々検索して、始めてこんなに歌が上手だと知りました。
『FIGHT OF YOUR HEART』 を歌番組で歌っていて、そこで踊りが上手な事を知りましたが、『Night Diver』ではバレエの要素が入ったような踊りです。こういう踊りも出来るとは驚きです。
本当に手先・足先まで神経を行き渡らされた柔らかな踊りに感激しました。
『Night Diver』のMV(ミュージックビデオ)は、スマホからYouTubeで観ていましたが、やはり大きな画面で見ると全然伝わり方が違いました。
なぜこんなに色々なことが出来るのか。
どれだけの努力を積み重ねてきたのでしょう。
歌と踊りは地元の養成スクールの時からやっていて、踊りは嫌いだったと何かの番組で言っていましたね。
アミューズでも歌と踊りを続けている訳ですから、養成スクールに入った4歳から歌も踊りもやっていたとしたら、26年間努力を積み重ねてきたということになります。
それにしても、演技、歌、踊りだけでなく、殺陣(着物の着こなし、立ち振る舞いも素敵でした)や乗馬、サーフィン、英語、北京語、慈善活動を行い、さらに『日本製』で分かるように物事を深く知ろうとする姿勢、一人の人間がしていることとは思えないです。
CD・DVD内容
DVD付き初回限定版はCD+DVDの2組です。
CD
1.Night Diver
2.ONE
3.You&I
特典DVD
1.Night Diver Music Video
2.YOU Studio Session
3.Documentary Movie
CDについて
CDの1曲目『Night Diver』はCD発売前からTVで放送されたり、YouTubeでMVがアップされていたので、知っている方も多いですよね。
耳馴染みの良い曲ですね。
でも、歌詞をよくよく見ると、辻村有記さんが作詞されているのに、三浦春馬さんの苦しみ(勝手な想像ですが)と重なってしまう複雑な曲です。
2曲目の『ONE』は格好いいメロディーの曲です。
三浦春馬さんはどんな曲でも歌いこなしてしまうのですね。
3曲目『You&I』は三浦春馬さんが作詞作曲をされています。
どんな曲なのかな?と楽しみにしていました。
低音から高音まで歌い上げるバラードで、今までの曲やCDに入っている他の2曲とは全然違う雰囲気の歌です。
タイトルから想像がつくようにラブソングで、思わず誰かを想って作ったのかなぁなんて、考えてしまいました。
DVDについて
Night Diver Music Movie
『Night Diver』のミュージックビデオはYouTubeでも見られるので、「あれですね」という感じで見ました。
いつもはスマホの画面ですが、今日はテレビの画面で見ました。
すると、あら不思議。
感動が全然違うのです!
繊細な動きや表情などがよく見えて、本当にこれを踊っている人は俳優さんなのかと疑う程でした。
後のドキュメンタリーで、『Night Diver』のMVのダンスについて、三浦春馬さんが提案しています。
「番組側が(踊っている最中に)表情を抜きたいが、大サビの時にみんなでで踊ると良い表情がぬけない。
(大サビの部分は)徐々に高揚感として世界観を伝える良い瞬間になると思う。
ダンサーに「roop roop roop roopして」のところで何か踊りを考えて貰って、自分(三浦春馬さん)が中心で「roop roop・・・」のところを動かないで表現するのは?」
これを見ていて、MVの映像がイメージできていて全体像が見えているのだなと思いました。
YOU Studio Session
ファーストシングルの曲である『YOU』をスタジオでセッションした映像です。
私には普通が分からないのでピンと来ませんでしたが、かなり広いスタジオだったらしいです。
そこにピアノやバス、パーカッションの演奏者とアコースティック・セッションをしました。
もともと大人な感じの曲が、さらに大人っぽく格好いい感じになっています。
この時の三浦春馬さんはとても楽しそうです。
音楽も好きだったのかな?と思いました。
Documentary Movie
ドキュメンタリー・ムービーは、レコーディングやスタジオ・セッション、MV撮影などが収められています。
Night Diver レコーディング
作詞・作曲をされた辻村有記さんとイメージを共有しながらレコーディングしていく姿が映されています。
三浦春馬さんはこの収録の2日前に、この曲の仮歌録りを聴いたとき、「自分のグルーブのなさ『ヒドっ』と思った。」と言っていました。
そう感じて、何度も練習してからレコーディングに来たのでしょうね。
レコーディングは達成感を感じて終えることが出来たようです。
「もう嬉しくってさぁ、今日飲んじゃって、明日歌えないとかないようにしなきゃね。」
なんてスタッフと話していました。
ONE レコーディング
こちらも作詞作曲を担当された岡嶋かな多さんと一緒にイメージをすりあわせていきます。
『Cuz I know I’ll be the one・・・』の歌詞の部分を
「うなる感じでやると世界観とちがう?
サウンド的に力強くのほうがクールなのかなぁ~という疑問があって。」
と岡嶋かな多さんに相談しました。
岡嶋かな多さんに見本を見せて貰ったときの
「そうそう」といった時の顔がまさにビンゴという感じで、素の姿が少しだけ垣間見れたようで嬉しく思いました。
レコーディングが無事終わった後、スタッフの方々と
MVを作りたいねという話をしています。
スタッフの方が「(支払いは)ウォンで良い?」なんて言って、みんなで笑い合っています。
三浦春馬さんも
「かっこいいから(MV)作りたい。」
「僕が出します。」
と言いました。でも、その後で
「だいたいでもPVって、どのくらのお金でつくるのですか」
と泣き真似で笑いをとる、なんていう姿も。
こんな映像を見ると、本当に自死なのか、本当に亡くなってしまったのか、信じられなくなります。
You & I レコーディング
この曲は三浦春馬さんが作詞作曲をした曲です。
なので、プロデューサーさんなのか、男性の方と歌詞について話をしていました。
「思いとしては、1番は男性目線、2番のこのサビは女性の受ける方。
なので貴方に感じてほしいということ」
「未来っていいうか、二人で作っていこうっていうことでの、二人(?)を感じようっていう言う感じて作れたら良いなと思って。」
なるほど。そうなのですね。
そう思って歌詞を読むと、また見方が変わります。
ダンスレッスン
ダンスレッスンの映像は、マスク姿にTシャツ&ジャージなので一瞬誰か分かりませんでした(^_^;)
マスクをしてのダンスレッスン・・・しんどそうだなと思っていたら、休憩に入ったところで
「マジでしんどい」
と一言。
やっぱり、そうだよね。
『Night Diver』 MV撮影
「(前回と)違うジャンルの歌と踊りに挑戦させてもらえるということで、
個人的にもとっても『NIGHT DIVER』』の世界観が、
なんだろう・・・なんかこう宙に浮いているような、まどろむようなそういう世界観で、
だけどその中でも、こう、なんかこう渦巻くような世界観を抱えているような
なんとも言えない雰囲気が好きだったので、
そんなことをきゅっと集中してが表現できればいいなと思っています。」
自分の感じた感覚を言語化することは難しいのですが、自分なりに表現することができてすごいですね。
俳優という職業柄、人前で作品を紹介したり、インタビューに答える機会も多いからというのもあるのでしょうが、一つ一つの事柄と真摯に丁寧に向き合うことで伸びできた部分もあるのだと思います。
MVの撮影スタジオの中で
「なんかスタジオってさ、締め切っているイメージがあるけれど、この状況だから、こう、めっちゃ解放しているじゃない。上とかもめっちゃ回っているし。(空調ファンでしょうか)
こんなに開放感があるんだね、スタジオって。」
と言っていました。
普段ドラマの撮影などは、締め切った閉鎖的な感じなのでしょうか。
三浦春馬さんはサーフィンが好きだったり、もっと若い頃にTVのインタビューで50歳以降農業をしたいと答えていたので、開放的な空間は心地が良かったのかもしれませんね。
撮影の合間の会話では
「最初からフルアウトして、ははは
ね、後半なんかぬけの殻とかになったりしないかな、だじょうぶかな。」
「たのしいね。でも久々に、ね。
カメラの前に立たせて貰ってパフォーマンスできるって。」
「ね、仕事出来るってほんと有難いね。」←この最後の言葉の時、今となっては本当かな?と思っていしまいました。表情もすぐれないし。それとも、日光でただ眩しいだけなのかな?
とても気になったのは、特典映像でMVの監督が
手をどう動かしたら良いかをすごく理解してくれているからやりやすいと三浦春馬さんに言っていました。
踊るときに体での表現の仕方を理解しているということだと思います。
踊りについて褒められた時の
「本当ですか、うれしい」
と顔をくしゃっとして笑うけれど、思い切り作り笑いにみえる。
特典映像を持っている方は、28分頃なので見てみて欲しいです。
私が、三浦春馬さんの笑顔をここまで作り笑いだと思ったのは初めてです。
非常に違和感がありました。
この時には、もう褒められるのも負担だったのかなと思ってしまいました。
それでも、今回『Night Diver』のMVで踊ることになったのは、『FIGHT OF YOUR HEART』を歌番組でダンサーと踊りを踊らせて貰ったときに感じた高揚感があって、セカンドシングルのリード曲は是非踊らせてほしいと三浦春馬さん自身がお願いしたそうです。
苦しみを抱えた中でも前向きさも持っていたのでしょうね。
私たちは映像に映った三浦春馬さんの言葉の端々で推測するしかないですが。
推測しかできませんが、それでも少しでも何を思っていたのか三浦春馬さんの考えに近づきたいです。
このMVの撮影の後、三浦春馬さんは
「しっかり世界観を作って、お互いを感じながらといういのは、純粋に楽しいですね。
一緒にこう創作しているという。
ベクトルをお互いが探りながらやっているという感じが。」
と言っています。
「もっとうまくなりたいなと思います。」
とも言っていました。
これは本音だったのかな。
それとも、その場を取り繕う言葉だったのかな。
本音ではあるが、それ以上に私たちには分からない『何か』があったのかなと思いました。
最後に今後の目標は?ということで
全国ドームツアーを・・・と話を振られいました。
「やぁ、ね。景色みたいですね。」
と三浦春馬さんは言っていますが、謙虚な方なのでリップサービスかな。
「とにかく、あの、がむしゃらにやらしてもらいます。」
という言葉が最後でした。
本当にこのDVDを見ると涙が溢れます。
何も知らない自分が、あれこれ言える立場ではないけれど、
ただ、本当にただ生きていてほしかったと思います。
芸能界を辞めたとしても、
海外に移住したとしても、
私たちがこれから先、二度と三浦春馬さんをTVや雑誌で見ることが出来なくなったとしても、
生きていてくれたら、こんなにつらい気持ちになることはなかったと思います。
「引退か~、残念」
と言っていられた方が幸せだった。
三浦春馬さんも、事務所のため、仕事のため、周りのため、ばかりの人生だったのではないかと思います。
亡くなる前に自分だけの人生を生きられたら良かったのに。
本当に、それを思うだけでつらいな。
亡くなった今、自由に、自分のためだけに居られているのかな。
私たちには、三浦春馬さんが今が幸せなのか、つらいのか分からないけれど、
これは知るよしもないけれど、せめて
「みんな、ごめんね。でも僕は幸せだよ。」
と言っていてほしいな。
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